デザインの切り口の考え方

2019年09月27日
デザインの切り口の考え方

こんにちは、ベリービーの谷山です。

今回は少しデザインのお話をしてみようかと思います。

 

紙袋をデザインするとなったとき、紙袋についてや素材を知ることも大切ですが

まずはご自身のお店やブランドについてよく知ること、これがとても重要に感じます。

 

「どんな商品をどんなお客様に提供するのか」

「どうして紙袋が必要なのか」

「買ったときにどんな気持ちになってもらいたいのか」

 

こういった情報を整理し、ブランディングをもう一度見直すことは、

カラーや仕様を選択するときのヒントを得たり、ブレのないデザイン提案にも繋がります。

 

しかし、そうは言ってもなかなかイメージを明確にするのが難しいこともありますよね。

デザインの切り口は色々ありますが、今回は実際にあるモノからデザインを考えてみましょう。

 

ひとつの例として、ヨーロッパの古書をテーマにデザインした紙袋を参考にみてみます。

紙袋,アンティーク,デザイン

古書のイメージに合わせ、「歴史を感じるアンティークさ」がこの紙袋のテーマです。

金色の箔押しや、繊細で豪華な飾り枠からはそれらしさを感じます。

紙袋デザインのもとが古書である、と知らない人も、なんとなく「アンティークっぽいな」と

イメージしてくれるのではないでしょうか。

このようにイメージの元となるものがあると、紙袋デザインがグッとしていただきやすくなります。

 

他にもこんなパターンがあります。

img1

こちらは革製品のブランドをイメージしてデザインされました。

ボディのこの革っぽい質感は、画像を丸々印刷することで表現しています。

紙袋というよりは革の鞄のように感じますね。

 

img2

また、画像を作るのが難しい場合、写真を使ったデザインもおすすめです。

この紙袋はヴィンテージ感のある木材の写真が全面に印刷されています。

焼き付いたような文字を合わせたり、使う色を全体の雰囲気に合わせることで、

「デザインされている」感のある紙袋になっています。

 

 

このようなテーマとなる実際の何かを紙袋に落とし込むデザインの方法は、

中に入れる商品・お店の雰囲気・ターゲット層などの情報を整理し、知っておくことが重要です。

そうすることでよりテーマが明確になり、ブランディング効果も期待できます。

インパクトはもちろん、ブランドとの統一感がわかりやすくみえるのも嬉しいポイントですね。

 

今回はデザインの切り口についてでした。

こういったモノからデザインシリーズも、これから少しづつご紹介していけたらと

思いますので、ぜひぜひ見てみてくださいね。ではまた!