いろいろな紙袋のリニューアルについて その1

企業やお店のブランディングの重要な要素のひとつである紙袋。とくに有名ブランドのオリジナル紙袋は、ブランドイメージをより高めるものだけあって、細部までこだわって作られています。
そんなこだわりの紙袋をリニューアルするのは既存のイメージが強いほど大変ですが、時代や顧客に合わせて再構築することは、長く愛されるブランドとなるためには必要なことです。
時代や顧客の嗜好に合わせ、また今まで築いたブランドイメージを損なうことなく新鮮にリニューアルした、さまざまなブランドの紙袋についてご紹介していきます。
「伊勢丹」の紙袋リニューアルについて
紙袋のリニューアルといえば、日本で思い浮かぶのは「三越伊勢丹」ではないでしょうか。
今回は、そのうちの「伊勢丹」のリニューアルした紙袋をご紹介しようと思います。
(tokyofashiondiaries.comより引用)
街を歩いていれば一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
左(手前にある方)が新しいデザインの紙袋、右(奥にある方)がそれまで使われていた以前のデザインの紙袋です。
この紙袋がリニューアルしたのは2013年10月30日のことです。以前のデザインの紙袋は1958年から使い続けてきたというので、実に55年も使われていたことになります。
1958年当時、ティーンエイジャーショップで高い人気があった「マクミラン アンシェント」柄を紙袋のデザインに取り入れたのが始まりです。伊勢丹は比較的若年層に強いとされていますが、当時の流行を取り入れたというエピソードからその起源を感じますね。
そんな歴史のあるデザインをリニューアルするきっかけとなったのは、2012年秋にスコットランドのタータン協会から、「タータン・アワード」を世界で初めて受賞したことです。
伊勢丹はタータン・アワードの受賞を機に原点に立ち戻り、改めてアレンジを加えた新たなオリジナルタータン柄「マクミラン イセタン」の布地を織り上げました。その生地を忠実に再現した紙袋がこのリニューアル紙袋です。
(mag.sendenkaigi.comより引用)
デザインとしては織物がそのままショッピングバッグになっているという風合いにこだわっているとのことです。
また、「ショッピングバッグ=ファッションアイテム」という考えから、ショッピングバッグの表面にCIロゴをプリントせず、ショッピングバッグの内側に洋服のタグに見立ててロゴを入れている、というところにもこだわりを感じます。
(https://www.vogue.co.jp/fashion/news/2013-10/29/isetan-tartanより引用)
あたらしく作ったオリジナルタータンは、紙袋のみならず様々なファッションアイテムにも展開されています。
紙袋だけにとどまらず、ブランドそのものに新しい風をおこすような進化を感じるリニューアルといえるでしょう。
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