デザインの相談をスムーズにするための「準備」とは?

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デザインの相談をスムーズにするための「準備」とは?のイメージ

こんにちは。

当コラムを読んでいただいている方は、紙袋やパッケージを作りたい、もしくは興味がある、という方が多いんじゃないかなと思います。自分でデザインできる方も中にはいらっしゃるかと思いますが、「自分でデザインできないので、依頼したい・手伝いがほしい」という方のほうが多いのではないでしょうか。

 

ベリービーバッグには、東京と大阪に、紙袋の見本や資材が揃っており、紙袋デザイナーが在中している『紙袋ショールーム』があるので、紙袋づくりの相談に訪れるお客様がたくさんいらっしゃいます。

こだわりの紙袋づくりを成功させるのはもちろんですが、自分の作りたい紙袋がしっかり伝わり、相談がスムーズに進むと安心ですよね。今回はそんな充実した打ち合わせにするために、事前に意識してまとめておいた方が良いことを考えてみます。

 

目次

まずはこれだけまとめておきたい、基本の情報

1.基本情報!『5W1H』を決めてゴールを共有する

まず基本の、5W1H

学生時代から聞いたことのある5W1Hはあらゆる場面で、まずは押さえておきたい情報でしょう。事前にまとめて整理しておくことで最終的なゴールが決まり、相手にも共有しやすく話がスムーズに進みます。

・いつ(when):

たとえば「季節に関したキャンペーンで使う紙袋にしたい」「季節ごとにデザインを変えた紙袋にしたい」といった場合に、とくに重要な要素となります。季節感を取り入れたデザインにしたほうが、受け取る側も心地良い印象を受けるでしょう。

また、「いつまでに必要か」は紙袋を作る時、まず伝えておきたい情報です。製造にかけられる期間によってできることは違ってきますし、希望の納期に間に合わせる方法も調整していく必要があります。

 

・どこで(where):

使う場所・場面を考え、それに合ったものを作るという意識も必要です。華やかな場では派手で目立つものを、フォーマルな場では上品さを感じるものを、というようにすることで受け取る側の気分に合ったものができます。

 

・誰が(who):

性別・年代によって支持される色やデザインは異なります。ターゲット層を具体的にすることで、よりその層に届くようなデザインに仕上げることができるでしょう。その情報を共有することで軸のあるアイデア出しができて充実した打ち合わせにすることができます。

 

・何を(What):

「どんな商品を紙袋に入れるか?」これも重要な情報です。その商品を連想させる色を使ったり、あるいはアイコンを入れてみたりと方法は様々ですが、紙袋からも「その商品らしさ」を感じさせると、より質のいいオリジナル性が出せるでしょう。

また、商品にぴったり合った紙袋というのが、オリジナルでこそできる強みです。そのために中に入れる商品のサイズや重さなども伝えておきたい情報です。

 

・なぜ?(Why):

なぜその商品を届けたいのか、商品の魅力、商品の根幹ともいえる「コンセプト」も共有したほうがいいでしょう。コンセプトを意識しているかしていないかでは、デザインの説得力がまるで違います。

伝えたいことをメモでまとめておくとスムーズに伝わるでしょう。担当者が伝えたい商品の魅力を共有しておくと、自分のイメージ以上に商品の魅力を引き出すような紙袋が作れるかもしれません。

 

2.完成に近いイメージを写真・素材などを用意してみる

ラフイメージがあると便利

イメージは文字で詳しく説明するよりも、写真で見せるほうが伝わる場合が多々あります。デザインの相談においても同様で、自分のイメージしている紙袋に近い写真やイメージ図、参考にしている実物を見せるとうまくイメージが共有できるでしょう。

いずれの素材もない場合は、手書きのラフを用意しておくと、何もない状態よりは伝わります。

ベリービーバッグの『紙袋ブログ』では多数の紙袋を紹介しているので、その情報を参考にするのもおすすめです。

また、画像やイメージ図にくわえて補足するような文字情報もあればなおいいでしょう。文字で伝える情報で意識しておきたいことは、『具体的』な情報であること。

たとえば、「かわいらしいデザイン」などの抽象的な言葉よりも、「パステルカラーをメインに使った、花柄のデザイン」といった具合です。

完成イメージがうまく伝わると、紙袋デザイナーもその意図に沿った提案ができるので、軸がぶれずに作りたい紙袋をより作りやすくなります。

 

3.まとめ役や窓口は決めておく

窓口はひとつに決める

今までお伝えしたことから、相談する側・受ける側の『意識・情報の共有』が重要であることは伝わったかと思います。

よりスムーズに、そしてしっかりと共通した認識を持つためにも、意見をとりまとめておく人をしっかり決めることが必要です。これは打ち合わせに限らず、その後も続いていく細かな確認の段階でも重要なことです。大商品の魅力を引き立てるようなオリジナル紙袋を作るには、デザインセンスの前に、チーム全体の協力が不可欠です。

窓口や方向性を決める人が複数いては、都度調整が必要となり場合によっては本来作りたかったものから逸脱してしまうことも考えられます。まとめ役を作っておくことで、デザイナーとともにスムーズにデザイン案をブラッシュアップし、より良いものが作れるでしょう。

 

充実した打ち合わせのために。意識しておきたいポイント

1.納品スケジュールの確認

紙袋を作る上で気をつけておきたいことが、納期です。

ポスターやフライヤーなどの印刷物は、翌日仕上がりなど仕上がりの早さをうたったCMを目にすることもあり、なんとなく印刷物は「3日以内でできる」というイメージですが、紙袋はそうはいきません。

ベリービーバッグでいえば、国内で作るタイプは一番早くて10日程度、海外で作るものは45日程度です。早くできるといっても、海外で作るものに比べるとできることは限られてきます。お店の顔ともいえるオリジナル紙袋は、やはりこだわって納得いくものを作りたいところ。ある程度余裕をもったスケジュールですすめていくほうが良いでしょう。

長期的なスケジュールですすめる場合には、その工程で予定変更が加わることもあるでしょう。その変更でどんな影響があるかも含め、チームやデザイナーで変更点の情報共有をしっかりし、期日の確認を徹底しましょう。

 

2.わからないこと・不安なことは相談して解決する

最初にお伝えした『伝えておきたい基本情報』をあらかじめ準備することで、まず打ち合わせはスムーズに進むと思いますが、もし不安なことがあれば紙袋デザイナーに聞いておくのもおすすめです。

はじめて紙袋を作るとなれば、勝手がわからないことがほとんどだと思います。対して、紙袋デザイナー側は多くの紙袋作りの経験がありますので、そうした不安も理解できます。

問い合わせて具体的に自分のわからないことや不安なことを伝えれば、「この情報を教えてほしい」「この資料を持ってきてほしい」「似た資料がショールームにあるので確認できる」など、何らかの答えが得られます。

紙袋デザイナー=『一緒に自分のオリジナル紙袋を作るパートナー』と考えてみると、相談しやすくなるかもしれませんね。こうして事前に相談しておくことで、打ち合わせ時間をより充実したものにすることができます。

 

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