紙袋にも活用できる「色の組み合わせ」の基本
こんにちは。梅雨の季節に入りましたね。一般的にはあまり快適な季節ではないこの頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
今回は紙袋づくりでも役立つ、「色の組み合わせ」のお話です。
「色の組み合わせ」なんてわざわざ言ってしまうと敷居が高い話のようにも感じますが、普段の洋服選び、髪の色、メイクなど、色の組み合わせを考える機会は日常生活でも多々あります。意識的にされている方、無意識でされている方の違いはあれど、とても身近な「色の組み合わせ」。
詳しい内容となると膨大になってしまうので、基本的な考え方を簡単にご紹介していきますね。
目次
まずは基本!色の分けかた
このまるい形の、色によって仕切られた図は「色相環(しきそうかん)」というもので、色を選ぶ指針になるものです。
詳しく説明してしまうととっつきにくくなってしまうので、そこは割愛しますが、簡単にいうと、赤・青・黄の3原色をもとにしていて、そのあいだに挟まった色は隣り合う色を混ぜてできた色、といったところでしょうか。
ほかに、色の組み合わせを考えるときに重要な分け方は、「暖色」と「寒色」。
名前の通り、あたたかい感じの色が「暖色」、冷たい感じの色が「寒色」です。このイメージは世界共通なので、自分のつくりたいイメージに合ったものを選ぶと伝わる効果が高まります。
「色相環」で見る、基本の色の組み合わせ
「色相環」の便利なところは、相性の良い色の組み合わせが視覚的に理解できるところです。相性の良い色の組み合わせには、いくつか基本的なルールがあるので、ひとつずつご紹介していきますね。
・隣接色相配色・類似色相配色(=似た色の組み合わせ)
色相環のなかで隣り合う色の組み合わせを「隣接色相配色」、角度が30〜60度の色相差がある組み合わせを「類似色相配色」といいます。
似た色を組み合わせるだけあって外さず、マッチした組み合わせにできるのがポイント。まとまりやすいので初心者でも組み合わせしやすい配色ですが、無難な組み合わせともいえます。
この組み合わせを使うときの注意点としては、複数の色相を使うと「マッチする」という強みがなくなるので避けたほうがいいでしょう。
・補色色相配色(=正反対の色の組み合わせ)
色相環で見て、「青と橙」「赤と緑」「黄色と紫」のように向かい合う2色の組み合わせのことを「補色色相配色」といいます。
正反対の色を組み合わせるだけあって、はっきりコントラストが出せるのがこの組み合わせの特徴です。一色をメインに使い、もう一色をアクセントカラーとして使う、というのがよく見られる使い方です。
試しに「補色色相配色」の紙袋を載せてみましたが、エキセントリックな雰囲気になりますね。
・対照色相配色(=反対の色の組み合わせの柔らかい版)
この組み合わせは、1つの色とその補色、さらに補色に隣り合う色の3つの色の組み合わせです。コントラストの強い組み合わせではありますが、「補色色相配色」よりは柔らかいので失敗しにくいのがポイント。初心者でも使いやすい配色と言われています。
・3色配色、4色配色などのマルチカラー配色は上級者向け
「3色配色」は色相環のなかで等間隔の位置にある3色を使う組み合わせです。「補色色相配色」よりバランスよくコントラストをつけられるのがポイントです。
1つの色をメインにし、残り2つの色をアクセントカラーとして使うとよりバランスのとれた組み合わせとなるでしょう。
「4色配色」は、補色色相配色となる2色の組み合わせを2対、合計4つの色を使う組み合わせです。
色の組み合わせは、使う色が増えるほどバランスをとるのが難しくなるので、この組み合わせはご紹介した中で最も難しい配色です。
上手な「色の組み合わせ」のポイントとは?
とりあえず基本的な色の組み合わせについてご紹介してきましたが、初心者でもうまく色を組み合わせるには、以下の点を意識するといいでしょう。
ちょっと簡単に言い過ぎたかもしれませんが、このポイントを意識しているのと、まったく意識しないのとではかなり違います。
今回は「色相」についての情報をお伝えしましたが、色の組み合わせについては、明るさやトーンという要素もありますので、おいおいご紹介していきたいと思います!
お伝えした情報を紙袋づくり(もちろん普段の生活にも!)に役立てていただけたら嬉しいです。
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