いろいろな紙袋のリニューアルについて その3

カテゴリー
いろいろな紙袋のリニューアルについて その3のイメージ

「いろいろな紙袋のリニューアルについて」のシリーズでは、第一回・第二回と百貨店の紙袋のリニューアルを取り上げてきました。(画像はhttps://www.fashionsnap.comより引用)

三回目となる今回は海外の高級アパレルブランドの紙袋リニューアルについてご紹介したいと思います。

 伝統的なキーワードでリニューアルされたパッケージ

高級アパレルブランドとご紹介しましたが、そもそもの成り立ちとしては旅行用の鞄を販売していたところからブランドは始まります。

創業当初からの歴史などに関連したキーワードを軸に、2016年にリニューアルを行なっています。

158-exhibition-4

(画像:https://gqjapan.jpより引用)

リニューアルにあたり選ばれた「インペリアル・サフラン」と呼ばれるカラーは、このブランドが長らく付き合いのある自動車メーカーのトランクで使用されていた歴史あるカラーとなっています。

また、リボンに使用されているブルーは、イニシャルの刻印、ラインやラベルを添えて個人向けに商品をカスタマイズする「パーソナライゼーション・サービス」や、創業当初から使われていた包装用リボンとして馴染みのあるカラーとなっています。

機能性も考えられたパッケージデザイン

厚みのある紙とコットンリボンのハンドルは持ち運びの際に型崩れしにくくなっており、折りたたみしやすいフォーマットが採用されるなど使いやすさを想定したリニューアルとなっているようです。

これらのリニューアルにより商品を取り出した後も使い道を得られるパッケージとなっています。

箱の側面や内部にはヌメ革の淡い色合いを用いています。

345731_20161005131146-2_576

パッケージデザインの刷新によりどのような変化が?

61vR+W0P8CL._UY625_

今までのパッケージカラーはシックなブラウンで閉ざされた高級感とでも言いましょうか。

凄まじい高級感を放つとともに簡単には手にできない雰囲気を纏っていました。

ですがリニューアルにより新しくなったパッケージからは明るさや社交的な印象を感じます。

過去を尊重しながらも先進的でモダンな色使いからリニューアルを機にブランドとしてオープンに様々なことに挑戦していくというメッセージを感じます。

2017年には、ストリートブランドとのコラボがファッション業界に衝撃を与えることになりましたが、こういった試みは歴史ある高級ブランドの殻を破ることに繋がっていくのだと思いました。

 

 

 

おすすめの記事

  1. オリジナルボックスをベリービーで作れるようになりました!

    目次オリジナルの箱をベリービーで注文できます内箱でデザインのバリエーションが出せるオリジナルボックスで選べるカラーは?既製のサイズでも、オリジナルサイズでも。ロゴカラーに使えるカラーは8色!オリジナルの箱や紙袋でブランド […]

    オリジナルボックスをベリービーで作れるようになりました!を読む
  2. 母の日ギフト 2020年のおすすめパッケージ

    こんにちは。 今年もゴールデンウィークが終わってすぐ「母の日」がやってきます。 日々お世話になっている母への感謝を伝えるイベントです。   現在、感染症の流行で外出や人と会う予定などを控えていると思います。 離 […]

    母の日ギフト 2020年のおすすめパッケージを読む
  3. アンディ・ウォーホルと紙袋。日常から生まれた小さな革命

    (画像元:fashionsnap) 1966年、ニューヨークの街角。人々の手に揺れる一枚の紙袋が、静かに芸術の常識をひっくり返していました。それは、20世紀アートの革命児アンディ・ウォーホルが手掛けたショッピングバッグ。 […]

    アンディ・ウォーホルと紙袋。日常から生まれた小さな革命を読む