ヨーロッパの歴史から学ぶ! ブランディングを加速させるオリジナル紙袋の価値
商品やギフトを包む「パッケージ」は、単なる容器や袋として機能しているだけではありません。
特にヨーロッパのパッケージ文化には、深い歴史と「物語を伝える」という思想が根付いています。本記事では、そのヨーロッパ文化の原点を辿り、現代のビジネス、特に小売やブライダル市場でブランディングと利便性を両立させるオリジナル紙袋の価値について解説します。
目次
■ベリービー公式note
この度、ベリービーCEO 芦谷による公式noteをはじめました!
「パッケージで売上が変わる瞬間」や「SNS時代にブランドが生き残るためのデザイン戦略」など、ベリービーだからこそ語れる“ブランドづくりの裏側”を発信しています。
気になった方はぜひnote本編もご覧ください。▼
1. ヨーロッパのパッケージ文化の原点 14世紀のペストがもたらした変化
ヨーロッパのパッケージ文化の根には、実は14世紀のペストによる社会変化が深く関係しています。
とくにイタリアのヴェネチアングラスやジェノバ織物は、その象徴的な例です。ペストの流行によって庶民層が大きく減少し、生活用品を日常的に消費する市場が縮小してしまいました。
2. 富裕層の需要に応える「高級化」への転換
その一方で、生き残った富裕層や貴族層は資産を保持し、より洗練された美しいものを求めるようになります。こうして、職人たちは生き残るために「高級化」へと舵を切り、日用品を芸術品へと昇華させていったのです。
3. ヴェネチアングラスの変遷に見る「美の媒体」化
ヴェネチアのムラーノ島で作られていたガラス製品も、もともとは庶民の器でした。しかし、ペスト以降は王侯貴族や教会向けに、金箔をあしらい、複雑な模様を施した「見せるためのガラス」へと変化しました。
器そのものがステータスを象徴するようになり、ただの容器が「美の媒体」として意味を持ち始めたのです。これは、のちに“パッケージが語る文化”へとつながる重要な転換でした。
高級感と上品さを兼ね備えた、
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4. ジェノバ織物が象徴する「社会的地位の可視化」
同じくジェノバの織物産業も、ペストをきっかけに方向転換します。
労働力の減少で大量生産が難しくなると、安価な布から撤退し、貴族向けのベルベットや金糸を織り込んだ豪華なサテンなど、高付加価値の布を生み出すようになりました。布地には紋章や装飾が施され、単なる素材ではなく「社会的地位を示す象徴」として扱われたのです。
ブランドの哲学やストーリーを伝えるパッケージをご検討中の方は、こちらのフルオーダー紙袋ページをご覧ください。フルカラー印刷はもちろん、ハンドルや紙素材なども、お客様のお好みに合わせてカスタマイズいただけます。
5. 「機能」から「表現」へ 「物語を包む」思想の誕生
このように、ペストは「機能」から「表現」への転換をもたらしました。
こうした流れはルネサンスの美意識にもつながり、やがてヨーロッパ全体に広がっていきます。ヴェネチアのガラス瓶、フランスの香水ボトル、イギリスの紅茶缶、ドイツの薬瓶など、容器そのものがブランドの物語を語るようになりました。つまり、ヨーロッパのパッケージ文化の底には、「中身を包むことは、物語を伝えること」という思想が流れているのです。
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