ベリービーが考える「語らない上質」高級品のための紙袋デザイン術

ベリービーでは、紙袋を単なる“入れ物”ではなく、ブランドの世界観を手で感じるメディアと考えています。
特に化粧品やジュエリーといった高級商材においては、紙袋は購入体験の「最後の一手」であり、顧客の心に残る“余韻”をデザインするものです。ここでは、ベリービーが提案する高級品向け紙袋づくりの5つの視点をご紹介します。
目次
■ベリービー公式note
この度、ベリービーCEO 芦谷による公式noteをはじめました!
「パッケージで売上が変わる瞬間」や「SNS時代にブランドが生き残るためのデザイン戦略」など、ベリービーだからこそ語れる“ブランドづくりの裏側”を発信しています。
気になった方はぜひnote本編もご覧ください。▼
1.「価格」ではなく「価値」を伝えるオリジナル紙袋のデザイン

まず大切なのは、「価格」ではなく「価値」を伝えるデザインです。
高級ブランドのオリジナル紙袋ほど、過剰な装飾を避け、控えめな美しさを追求しています。
ベリービーでは、あえてロゴを小さく、印刷面積を減らすことで「語らない自信」を表現します。光沢を抑えた紙質や緻密な折り目が、静けさの中に確かな存在感を生み出すのです。これはまさに“Less is Luxury(少ないことが贅沢)”という思想。静寂の中に宿る美が、上質感をより引き立てます。
2.ブランド体験全体との質感統一と触感の連続性

次に重視しているのが、ブランド体験全体との質感統一です。
オリジナル紙袋は単体で完結するものではなく、店舗・パッケージ・ウェブサイトといったタッチポイントと調和して初めて意味を持ちます。たとえば、化粧品ブランドならボトルのマット感や外箱のトーンと一致させ、ジュエリーブランドならショーケースの素材感や照明との相性まで考慮します。ベリービーでは、紙の繊維感や紐の素材、ラミネートの有無まで細かく調整し、触感の連続性を設計します。
ブランドの統一感を形にした事例として、
こちらのCOA GINZA様のインタビュー記事も併せてご覧ください。▼
3.余白で語るロゴ配置、ブランドの物語を伝える設計
三つ目は、「余白で語るロゴ配置」です。ロゴを中央に大きく配置するよりも、余白を活かしたレイアウトが上品さを醸し出します。エンボスやデボス加工でロゴを浮かび上がらせると、光の角度で印象が変わり、見る人の感情を静かに動かします。ベリービーでは、ブランドの物語を“語らずして伝える”ために、余白・陰影・素材の3要素を軸に設計しています。
余白とエンボスで伝えるオリジナル紙袋を参考にしたい方は、
こちらのCASUCA HISTORIA様の事例をご覧ください。▼
4.軽やかな耐久性と機能美の両立


四つ目は、軽やかな耐久性と機能美の両立です。
高級ブランドほど、手に取ったときの軽さや質感が印象を左右します。ベリービーでは、厚紙ではなく、強度と柔軟性を両立した紙を選定し、折り目が割れにくい構造を採用します。これにより、持ち帰った後も長く美しく保たれ、“飾っておきたくなるオリジナル紙袋”を実現しています。紙袋そのものが、顧客の記憶の中でブランドの一部として残るよう設計するのです。
5.色と香りでデザインする購入体験の余韻

最後に、色と香りで余韻をデザインすること。色は単なる装飾ではなく、感情のトーンを決める要素です。
化粧品なら透明感のあるアイボリーやピンクベージュ、ジュエリーなら信頼感を伝えるグレーやネイビーを提案します。さらに、紙に微かな香りを含ませたり、リボンにアロマを染み込ませたりすることで、開封の瞬間に“記憶の香り”を添えることもできます。高級商材にふさわしいオリジナル紙袋とは、華やかさではなく静けさの中に品格を宿すデザインです。ベリービーは、素材・質感・構造・香りのすべてを通して、「語らない上質」を形にします。手に取った瞬間、ブランドの思想が伝わる。そんな紙袋こそが、私たちが考える“本物のラグジュアリー”なのです。
オリジナル紙袋・パッケージについてのお悩み、リブランディングなどをご検討中の方、ブランディングを考慮したパッケージ提案をご希望の方はお気軽にご相談ください。
東京、大阪にショールームもございます。
遠方の方はオンラインでのお打ち合わせも可能です。ぜひお越しください!
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