スマートパッケージの未来①:パッケージは体験を拡張する「新しい広告媒体」

(画像元:DNKN')
パッケージはこれまで「商品を包むもの」に過ぎませんでした。
しかし近年、テクノロジーを組み込むことで、パッケージは新たな体験を届ける「スマートパッケージ」へと進化しています。そこには、ブランドと消費者をより深くつなぐ未来が広がっています。
目次
Bad Bunnyコラボで見えた、ペプシの「音楽体験」戦略

(画像元:Pepsi’s Summertime Packaging)
たとえば2023年、PepsiCoは世界的アーティストBad Bunnyとコラボレーションし、限定版ペプシボトルにQRコードを印刷しました。消費者がコードを読み込むと、Apple Musicの3ヶ月無料トライアルやコンサートチケット抽選に参加できる仕組み。単なる飲料ボトルが「音楽体験への入り口」となり、SNSで大きな話題を呼びました。
パッケージが「試着室」に進化。L’OréalのAR体験が生む信頼感
美容業界でも同様の動きがあります。

(画像元:LESSAR)
L’Oréalは化粧品のパッケージにQRコードを組み込み、スマートフォンで読み込むだけでAR(拡張現実)による仮想メイク体験を提供。消費者は購入前に自分の顔で色味を試せるため、購買の安心感が高まり、体験そのものがブランドへの信頼を強めています。
「食べる」から「知る」へ。ネスレのスマートパッケージが変える商品選び

(画像元:Nestlé)
食品業界でも活用が進んでいます。NestléはチョコレートのパッケージにNFCタグを導入し、スマホをかざすと生産地情報やサステナビリティへの取り組みを確認できる仕掛けを展開。

(画像元:Nestlé)
商品選びが「食べる」だけでなく「背景を知る」体験へと変わりつつあります。
こうした事例に共通するのは、パッケージがもはや“物理的な容れ物”ではなく、「ブランドと消費者を結ぶ対話の媒体」になっていることです。デジタル広告が氾濫する時代において、商品を手に取った瞬間に始まるパッケージ体験は、最も近く・最も記憶に残りやすい接点なのです。
ベリービーのスマートパッケージ構想

ベリービーも、この潮流を「記憶に残るデザイン」として活かしていきたいと考えています。
ショールームで手渡されるオリジナル紙袋や箱に、ブランドの物語や限定コンテンツを仕込むことで、顧客の体験を広げる。単なる包装を超えて、購買後も続く“コミュニケーションの起点”にすること。
それが、私たちが描くスマートパッケージの未来です。
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