フルカラー印刷・特色印刷とは？

フルカラー印刷

CMYKの4色のドットを細かく並べることで、写真やイラスト等、あらゆるデザインの再現を行う方法です。
インクは混ぜれば混ぜるほど濁っていくので、鮮やかな色の再現ができないのが特徴です。
数値で印刷色を表しますが、 インクの重なり具合などによって印刷するごとに仕上がりが異なる場合があります。

特色印刷

フルカラー印刷では表現できない鮮やかな色やメタリック色、蛍光色なども「特色インキ」を使用することで、表現が可能になります。
世界共通の 色見本帳 を利用し、世界中のデザイナー、工場と共通の色を見ながら仕上がりのイメージを共有することができますが、 見本帳の色を目指して職人がインクを塗り上げるので、残念ながら“色ブレ”はゼロではありません。

見本帳で使用している紙と本製造の紙は異なるので、見本帳を信じすぎるのもNGです!!

色ブレとは？

希望の色や、指定色と異なる場合に「色ブレ」という言葉が使われます。
「色ブレ=指定色と違う」ですが、指定色の見本色にしているものが適正なものかも微妙なところです。
どのような印刷方法、素材を使用しても 必ず起こりうる「色ブレ」が存在してしまう のです。

色ブレの謎

色ブレは何故起こってしまうのでしょうか。

1. 印刷方法が異なる などの理由で、発色が全く異なる場合。
2. 印刷をする 用紙や素材が異なる 場合。
3. 圧力で網点が延ばされたり、印刷後に用紙にインキがにじんだりすることによって、網点が大きくなってしまう場合。
   ※ドットゲイン

最終は人の目で確認を行いますので、どうしても個人差がでてきてしまいます。心苦しいのですが完全に一致は不可能なんです…。

色ブレ回避方法

完璧に希望の色で印刷することは難しいですが、対策はいくつかあります。

1. 色の見本 を送って色の調整をしてもらう。
   （素材の差でピッタリ色が合うわけではありませんが、数値上の色指示よりもどういった色味を希望しているかを共有することができます。）
2. 特色で指定 をする。
   （見本帳がなく、指定が難しい方は、ショールームで実際に色見本帳を見ていただくことも可能です。）
3. “本機色校正” の発注をして、イメージに間違いがないか確認の上、製造を行う。

本機色校正とは？

指定した印刷色を、本製造と同じ素材と印刷機を使用して 本番と全く同じ仕上がりを確認すること です。自分の希望に仕上がっているか、または許容値になっているかを事前に確認します。
一度指定をした素材と指定色のとおりに仕上がるとは限りません。2回目、3回目の本機色校正を行い希望の色味になるように調整を行うこともあります。

料理を味見して味を調節するのと同じ工程ですね！